一筆入魂

フリーライター/編集者 山下久猛のブログ

2010
03/11
日記

「時をかける少女」× NEXTIDEVOLUTIONに感動

8日、「時をかける少女」の試写会にお招きいただき、鑑賞してきました。

3.8.jpgのサムネール画像           ↑ステージ右が須藤さん。左が音声ガイダンスを担当した手島さんカメラもってけばよかった

お招きくださったのは、「魂の仕事人」の最後を飾っていただいたネクスタイド・エボリューションの須藤シンジさん。

須藤さんは、この「時をかける少女」を視覚に障害を抱える方にも楽しんでもらおうというプロジェクトに関わっているんです。

ひとことでいうと、目の不自由な方用の音声ガイダンス制作する企画を立ち上げ、その費用をネクスタイドの売り上げから捻出したというわけです。

(※プロジェクトの詳細はこちらとか、こちらとか、こちらを参照。)

でも今回のプロジェクトの本当の目的は視覚障害者に映画を楽しんでもらうということそのものではなく、彼らに街に出てきてもらう、すなわち、障害をもつ人と普通に日常生活を送れる人とが混ざり合った状態をつくりだすことそのものにあるだと思っています。

あの日の映画館は、まさに混ざり合った場になっていました。
その場にいられたことがとても新鮮で、感動的だったんです。

いや、「魂の仕事人」のインタビューや、その後のプライベートなお付き合いで「違いは、個性。ハンディは、可能性。」「意識のバリアフリー」など、ネクスタイドのコンセプトや須藤さんの思いは十分にわかったつもりになっていましたが、やっぱり須藤さんが目指している「場」、その輪の中にいられたことが、すごく衝撃的でした。

須藤さんが目指しているものはこれなんだと理屈じゃなく体感できた。
それで感動したのだと思います。

そして、今まで見えてなかったことが見えたような気がしたというのも大きい。誤解を恐れずに言えば、私も目の不自由な方と変わんないじゃんと思いました。

もう一方から考えれば、世間にそれほど混ざり合った場がないということだとも言える。

私はともすると日常生活を何の苦労もなく送れる人だけで暮らしている、もっといえば私達だけしか存在していない、いや、そんなことすら意識することなく日常生活を送っているけど、そうじゃない。
目に触れないだけで、障害をもって、街に出てこない、あるいは出てこられない人はたくさんいる。
須藤さんのやってることは、その状況を可視化することによって気づかせてくれるという一面もあるということに今更ながら気づいたことにも、ありがたいなあと思いました。

いやはや、すごい人ですよ須藤シンジという男は。
須藤さんの思いとやってることを直に感じることができて、ほんとうによかった。
ますますホレ直しました。

須藤さんは本当にこの社会を変えていくんだろうなあ。
今後の活動にますます期待です!


当日の模様はこちら(須藤さんのブログ)

やはりマスコミの注目度も相当高かったようです。
(確かに劇場にはテレビクルーやスチールのカメラマンや取材者と思しき人がたくさんいたもんなあ)

「魂の仕事人・須藤シンジさんインタビュー 障害者と健常者の垣根を壊す 熱き社会起業家の仕事魂」(全6回)はこちら



あ、肝心の映画の方もよかったですよ。
ラジオ持参で副音声も聞いてたんですが、
とてもよくできてるなあと思いました。

あと仲里依紗ちゃん、めちゃめちゃかわいかった?。

一緒に見てた友人(42歳男性会社社長)は映画を見ながら号泣してました(笑)。

見て損はない映画です!

しかし中学生の頃に原作も読んでるし、原田知世バージョンを観てるはずなのに記憶が全くありません。

仕事が落ち着いたらもう一回原作を読んで、原田知世バージョンを観直そうと思っている次第です

■仲里依紗版「時をかける少女」
http://tokikake.jp/indexp.html



3.8.jpg

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