一筆入魂

フリーライター/編集者 山下久猛のブログ

2010
02/06
仕事人インタビュー

緊急うんこ!インタビュー [後編]

緊急うんこ!インタビュー[前編]から続く)


「チームうんこ」結成

P1250851.jpg──絵本『うんこ!』を出したことで広がってきた新たな展開とはなんですか?

サトシン 僕より先にうんこの絵本をたくさん出している村上八千世さんっていう、うんこのオーソリティがいるんです。
(※編集部注 村上さんはトイレ環境をはじめ、乳幼児施設、子どもの空間などに対して環境提案を行なっているアクトウェア研究所の代表でもある)。 
元々専業の絵本作家じゃなくて、トイレ環境・保育環境のプランニング提案をしている方で、発達心理学的な見地から排泄のこととかトイレ周りのことを考つつ、講演や執筆などを通して啓蒙活動をやってる方。『うんこ!』を出せたことで、彼女と接点ができまして、
「チームうんこ」
を結成することにしました。

──すごいチーム名ですね(笑)。活動目的はなんですか?

サトシン 「チームうんこ!」のミッションは、言ってみれば
「ディスカバーうんこ」。うんこについて考え、うんこについて気軽に語っていくことで、もっと「うんこにオープンな世の中」にすること。つまり、コンセプトは「オープンうんこ」です。そのために、村上さんが「うんこ団長」、僕が「うんこ隊長」として世の中に働きかけていこうと思っています。また、ふたりでわいわいうんこ活動を進める中で、趣旨に賛同してくれる人を「うんこ隊員」として関わってもらいながら、うんこについてオープンに語っていったりして、楽しく広げていこうと。そのしくみづくりをこれから考えていこうとしています。

──『うんこ!』を読むってのもうんこ啓蒙活動のひとつなわけですね。

サトシン そーゆーこと!

──そもそも村上さんとはどうやってつながったんですか?

サトシン そもそもは、「おてて絵本」の番組の収録で大阪の保育園に行ったんですが、そこのトイレがまあすばらしくて。入るのが楽しくなるような、ワクワクするような、それでいて機能的で、いろいろ考えられていて、なんだこのトイレは!? 見たことないぞ! と思ったんです。で、収録の合間に園長先生に「ここのトイレはすばらしいですね。誰が作ったんですか?」と聞いたところ、村上さんが設計をして、賞を取ったトイレだというんですね。そこで園長先生に紹介してもらったところ、mixiにもいるということがわかって、連絡をとってマイミクになっていただいたんです。

 で、彼女の存在は視野に入っていたんですが、やがて自分もうんこの絵本を作るようになり、いよいよ12月に出版できて、村上さんと同じ土俵に乗っかれたかなと。で、発売プロモーションの一環として東京でも書店でストアイベントをやることになり、その旨をmixiでお知らせしたところ、「じゃあ、観に行きますね」って、青山ブックセンターさんの回に来てくれまして、その時初めてお会いしました。

──初めて会った村上さんはどんな感じの人だったんですか?

P1250859.jpgサトシン  村上さんはうんこのオーソリティであるにも関わらず、とっても気さくな方で「やっぱり、うんこは大事だよね」って意気投合したんです。「うんこまわりでできそうなこともいっぱいあるよね」「あるある!」って、2人で話しながらどんどんエスカレートしていって、その結果が「チームうんこ」の結成というわけです。

 村上さんは今までうんこ絵本を4冊出しているけれど、世の中的にはうんこはまだまだ日陰者。僕も『うんこ!』を出せたことで、共闘して、うんこの話を楽しくオープンにしていけるっていううねりが作れるんじゃないかなと。「うんこのオーソリティの村上さんと『うんこ!』のサトシンが組みました」「チームうんこです」というと、「ナニソレ?」とメディア的にも注目されたり、おもしろいプロモーションができたりするだろうということで結成したんです。

──なるほど〜。チームうんこ誕生秘話ですねぇ。これからの具体的な活動って決まっているんですか?

サトシン まずはこれから「チームうんこ」のWebサイトを作ります。そのサイト上で、例えば村上さんと僕が往復書簡形式でうんこを語っていくだとか、いろんな方面からうんこを語れる方と絡んでいくだとか。あとは執筆、講演、イベントだとか、展開はいろいろ考えられるでしょうね。あくまでもTPOは考えないとだろうし、シモネタではしゃいでるだけでは困るんだけど、おおらかにうんこを語ることで、「オープンうんこ」を目指します。

──うんこ隊員はいるんですか?

サトシン さっそく増えつつあります。例えば、こういう活動をすばらしいと思ってくれる幼稚園の先生たち。彼らもうんこのことを語ることが食育を語ることであり、命の循環に目を向けることであり、マイノリティでも前に進めるんだよということを語るためのきっかけにもなりえるから、すばらしい活動だ、ぜひうんこ隊員になりたいといってくれてます。

 また、とある出版社の編集さんは、飲んだくれているときに、「実は『月刊うんこ』という雑誌を作るのが夢だったんだ」と言い始めてね。「うんこのことなら何時間も語れちゃうよ!」と、うんこ話を、まあ語る語る。最後は「酔っ払う前からこんなに楽しくうんこの話ができたのは久々! 長年の夢『月刊うんこ』の実現もあるかな〜?」と言いながら解放された感じで帰っていきました。他にもうんこムーブメントに加わりたいといってくれる方が徐々に出てきています。

──「おてて絵本」に続き、また新たなムーブメントを起こしちゃうんですね。得意のメディア戦略は?

サトシン これからやります。プレスリリースを作成してマスコミに流そうかなと。すでに現時点でも、子育て雑誌から取材のオーダーが来ています。

『うんこ!』に関しては、絵本の総合情報サイト「絵本ナビ」さんからも取材していただきましたし、共同通信さんも書評を近々に配信すてくれるそうです。そういったうねりも使いながら、どんどん「オープンうんこ」を突き進めていきたいですね。「うん、こうしよう!」ってな感じで。

──お後がよろし・・・くないか(笑)。今後の活動に期待してます。っていうか、僕もしょっちゅう友達の犬のうんこの世話をしてるんですよ。っていうか今朝もしたんですが。部屋の中、そこら中で歩きながらうんこをするので。なのでうんこはとっても身近な存在です。最初はうんこの片付けが嫌だったのですが、段々慣れてきて、平気になってきました。それどころか、その犬への愛情も強まってきたような...。すごくいとおしい存在はそのうんこまでいとおしい、みたいな。なので僕もチームうんこに加えてください! このブログで「チームうんこ」の活動を逐一リリースするので!

サトシン ぜひぜひ。そのうちこのブログ、「うんこブログ」にタイトルが変わってたりしてね。

──ぎゃフン




unko.jpg

●緊急うんこ!インタビュー[前編]はこちら

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次回はこれまたブレイク間違いなしの「ソング絵本」についての緊急インタビューをお届けします。乞う、ご期待!

■「ソング絵本に関する緊急インタビュー」はコチラ!




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