6月4、5日、新潟県長岡市の避難所に聞き取り調査に行ってきた。この調査はNHK新潟局と「3.11被災者支援研究会」が、主に原発事故で南相馬市から避難してきた方々に近況をお伺いする調査。
先月、電話での聞き取り調査に参加したが、顔をつき合わせての調査は初めて。やはり実際にお会いしてのインタビューは電話インタビューとは全然違う。避難者の怒り、悲しみ、絶望、諦観などがダイレクトに伝わってきた。やはり取材は会ってなんぼだと、改めて痛感した。
調査1日目の一人目からかなりたいへんな思いをされている方からお話をうかがうことができた。3ヵ月に及ぶ避難所暮らしで自律神経失調症になっているという。避難所には布団もなく、毎日座布団を敷いて寝ているという。そして食事はすべて弁当。これが3か月毎日である。想像するだけで胸が痛くなった。
うかがったお話の中では、先の国会の不信任案のドタバタ劇にはあきれてものがいえないというのが目立った。70代のお年寄りも国会議員はひどすぎると涙ながらに訴えていた。
総じて、国、市町村、東電に対する不信感がかなり強まっていると感じた。また、電話取材でも感じたことだが、先行きが見えないことの不安を強く感じている方が多かった。
家があるにも関わらず放射能のせいで帰ることができず、家族もバラバラになり、仕事も財産も失っている人々の怒り、悲しみ、不安は大きく、深い。
それなのに「ここに逃げてきた方は家族を失っている。私たちは誰も家族が死んでないからまだいいけど...」と言う。自分たちも十分つらいはずなのに。胸が締め付けられた。
菅、鳩山、小沢、谷垣、そのほかの国会議員は、己の保身や権力のことばかりを考えずに、今すぐ避難所に行ってこの人たちの魂の叫びを聞いてこいと思った。
ただひとつの救いは、小さい子供たちの笑顔だった。
あとは調査結果を避難者のためにどう役立てるかが重要だと思う。このときの調査結果が本日(6月9日)のNHK「スタジオパークからこんにちは」午後1時40分前後からの「暮らしの中のニュース解説」のコーナーで早川解説委員から発表されたが、集計して報道等に生かすだけではなくて、例えば避難者からいただいたコメントを抜粋して政府関係者に送るなど。
また南相馬市の自宅に帰った方、今後帰る予定の方もいらっしゃるので、いずれは南相馬まで行ってお話をうかがいたい。
【印象的だったコメント】(抜粋)
■故郷への思い
・地元(南相馬市)に帰りたいのは山々だけど、放射能で土や空気が汚染されているから、子供のことを考えると帰れない。
・早くばらばらになった家族と一緒に元の家で暮らしたい
・死ぬなら自宅でと腹をくくって南相馬の自宅へ帰った人もいる
■避難所生活について
・毎朝体が痛くて目が覚める。布団でゆっくり寝たい
・簡単な食事でも自分で作って食べられるってことはすごく幸せなこと。料理がしたい。
・プライバシーがないからストレスがたまる
■先の国会での不信任決議案騒動について
・国会でもめてる場合じゃない。何をやってんだ。今は新聞もテレビも読むのも嫌だ。何にも進まない
・国会議員は選挙のときだけペコペコして腹立たしいし悲しい。そんなヒマがあるんなら一刻も早く事故の収束をはかってほしい
■つらいこと、不安
・とにかく先が見えないことの不安。住むところもどうなるかわかんないし、仕事もお金もない。
・当たり前の生活ができないのがつらい
・ 子供の頃から南相馬で暮らし農業をしてきた。これができなくなるのがつらい
・ 南相馬市は避難民に早く戻るようにアナウンスし始めているが、病院や介護施設は整っていないから身内に病人を抱えた私たちは帰れないし、なにより放射能が怖い
■国や行政、東電に訴えたいこと
・ 夫がいつ原発の復旧作業に呼ばれるかわかんない。現状の原発の労働環境はひどすぎる。現場で働く人のためにちゃんと体制を整えてもらいたい
・東電、国、自治体は正しい情報を流してほしい。信用できない
・南相馬の避難所は炊き出しを行っているのも地元の人。被災者が被災者を支援。ここを国や自治体がなんとかしてほしい。
以上はほんの一部。もっともっと血を吐くような思いで語られた言葉たくさんある。これらをなんとか避難者の方々のために生かしていかなければ。
先月、電話での聞き取り調査に参加したが、顔をつき合わせての調査は初めて。やはり実際にお会いしてのインタビューは電話インタビューとは全然違う。避難者の怒り、悲しみ、絶望、諦観などがダイレクトに伝わってきた。やはり取材は会ってなんぼだと、改めて痛感した。
調査1日目の一人目からかなりたいへんな思いをされている方からお話をうかがうことができた。3ヵ月に及ぶ避難所暮らしで自律神経失調症になっているという。避難所には布団もなく、毎日座布団を敷いて寝ているという。そして食事はすべて弁当。これが3か月毎日である。想像するだけで胸が痛くなった。
うかがったお話の中では、先の国会の不信任案のドタバタ劇にはあきれてものがいえないというのが目立った。70代のお年寄りも国会議員はひどすぎると涙ながらに訴えていた。
総じて、国、市町村、東電に対する不信感がかなり強まっていると感じた。また、電話取材でも感じたことだが、先行きが見えないことの不安を強く感じている方が多かった。
家があるにも関わらず放射能のせいで帰ることができず、家族もバラバラになり、仕事も財産も失っている人々の怒り、悲しみ、不安は大きく、深い。
それなのに「ここに逃げてきた方は家族を失っている。私たちは誰も家族が死んでないからまだいいけど...」と言う。自分たちも十分つらいはずなのに。胸が締め付けられた。
菅、鳩山、小沢、谷垣、そのほかの国会議員は、己の保身や権力のことばかりを考えずに、今すぐ避難所に行ってこの人たちの魂の叫びを聞いてこいと思った。
ただひとつの救いは、小さい子供たちの笑顔だった。
あとは調査結果を避難者のためにどう役立てるかが重要だと思う。このときの調査結果が本日(6月9日)のNHK「スタジオパークからこんにちは」午後1時40分前後からの「暮らしの中のニュース解説」のコーナーで早川解説委員から発表されたが、集計して報道等に生かすだけではなくて、例えば避難者からいただいたコメントを抜粋して政府関係者に送るなど。
また南相馬市の自宅に帰った方、今後帰る予定の方もいらっしゃるので、いずれは南相馬まで行ってお話をうかがいたい。
【印象的だったコメント】(抜粋)
■故郷への思い
・地元(南相馬市)に帰りたいのは山々だけど、放射能で土や空気が汚染されているから、子供のことを考えると帰れない。
・早くばらばらになった家族と一緒に元の家で暮らしたい
・死ぬなら自宅でと腹をくくって南相馬の自宅へ帰った人もいる
■避難所生活について
・毎朝体が痛くて目が覚める。布団でゆっくり寝たい
・簡単な食事でも自分で作って食べられるってことはすごく幸せなこと。料理がしたい。
・プライバシーがないからストレスがたまる
■先の国会での不信任決議案騒動について
・国会でもめてる場合じゃない。何をやってんだ。今は新聞もテレビも読むのも嫌だ。何にも進まない
・国会議員は選挙のときだけペコペコして腹立たしいし悲しい。そんなヒマがあるんなら一刻も早く事故の収束をはかってほしい
■つらいこと、不安
・とにかく先が見えないことの不安。住むところもどうなるかわかんないし、仕事もお金もない。
・当たり前の生活ができないのがつらい
・ 子供の頃から南相馬で暮らし農業をしてきた。これができなくなるのがつらい
・ 南相馬市は避難民に早く戻るようにアナウンスし始めているが、病院や介護施設は整っていないから身内に病人を抱えた私たちは帰れないし、なにより放射能が怖い
■国や行政、東電に訴えたいこと
・ 夫がいつ原発の復旧作業に呼ばれるかわかんない。現状の原発の労働環境はひどすぎる。現場で働く人のためにちゃんと体制を整えてもらいたい
・東電、国、自治体は正しい情報を流してほしい。信用できない
・南相馬の避難所は炊き出しを行っているのも地元の人。被災者が被災者を支援。ここを国や自治体がなんとかしてほしい。
以上はほんの一部。もっともっと血を吐くような思いで語られた言葉たくさんある。これらをなんとか避難者の方々のために生かしていかなければ。
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