ちょっとヤマちゃん! うんこ話ともうひとつ、緊急に聞いてもらいたいことがあんのよ!
──なんすか?
サトシン 「ソング絵本」さ。
──あ〜あれですか。「ソング絵本」ってなんじゃらほい?という読者のためにもっかいさくっと説明してください
サトシン 「おてて絵本」から派生したプロジェクトで、簡単に説明すると、「子どもの想像力を刺激する「お話」の価値を見直し、絵本のようにストーリーを重視した歌」。これ、共同通信の記者さんに書いてもらった紹介文なんだけどね。
共同通信の記事
(※編集部注 ソング絵本に関する詳細は今後リリースされるインタビュー本編で掲載します。いつになるかわかりませんが)
「ソング絵本」は僕がストーリーを考えて、歌詞は売れっ子作詞家さんと共作、そして作曲も実績あるプロと組み、ヒットチャートを狙うような態勢で、それ以上に力を入れて臨んでいます。そして歌も、今のところは僕自身が歌っています。
──なんと! 今度は歌手デビューっすか!
サトシン 僕、カラオケとかもめったに行かないんですけどね。まあ成り行きで(※編集部注:詳しくは今後リリースされるインタビュー本編をお読みください)。
「ソング絵本」も「おてて絵本」と並行して、講演やワークショップで「絵はないけれど、これも絵本」と披露していく過程で、確かな手応えを感じてきました。
地元新潟ではラジオ番組でも何度か披露させていただき、反響もあり、これはもう形として世に出した方がいいなと、機は熟してきたぞと、先日、いろいろある中から「うんこの大冒険」という曲をレコーディングしました。
実はこれ、絵本の「うんこ!」とも連動。ストーリー的にはほぼ同じものなんです。
──歌でもうんこ!(笑)
サトシン もうひとつ、「わたしはあかねこ」という歌もレコーディングを終えてます。数々の「ソング絵本」の中でも、特に講演やワークショップで一番反響が大きいのが、この歌。お母さんたちやこどもたちが聞いてる途中からぼろぼろ泣き出したり、お聴きいただいた後、熱いメッセージをメールやブログ経由でたくさんいただいたり。
──へー。どんな歌なんですか?
サトシン 「どうしてお前だけ毛色が赤なんだろうね」と親猫が心配するんだけど、この色すてき、みんなと違うけど私はこの色が気に入ってるのよ、と思いながらポジティブに前に進んでいくっていう歌なんです。それがある種の皆さんには響くみたいで。
──具体的にはどんな人に?
サトシン 「自分も社会に出て仕事をバリバリ頑張ってやろうと思ったけど、自分よりも明らかに仕事のできない男がバンバン出世していくとか、男社会の波にもまれてうまくいかなかった。結婚して子供が生まれてそういう悔しさを忘れていたけれども、あのときに自分らしさをもっと出しながらガンガン攻めていった方がよかったかなということを、この歌を聞きながら思い出しました。でもあの時は自分自身にも諦めや甘い気持ちがあったのかも。子育てがひと段落したらあらためてチャレンジです!」なんて熱いメールを送ってくれるお母さんがいたりとかね。
あと、障害をもってる子供のお母さんからは「自分の子は障害をもってるけど、普通の子供として接してるんだけど、周りのお母さんたちは腫れ物に触るような扱いをしたり、特別視をする。でも曲を聴いてこの子はこの子でいいと強く感じた」というメールをいただいたり。
それから、「子供が受験のとき、本当は音楽の世界へ進みたいと思っていたようなんだけど、そんなんで食えるわけがないから普通に勉強して大学にいきなさいと説得して子供は不本意ながら大学へ入った。でもあのときほんとにやりたいことをやらせておいたほうがよかったかなと今でも思ったりする......といったことを、曲を聴きながら思ったら泣けてきた」とかね。その人の立場や経験によっていろいろと感じるところがあるみたいなんですね。
──へー。なかなか深いっすねえ。
サトシン でしょ? 子供にとっても同じで、小学校での講演で聞かせる際に、いろんな絵本やお話をする中で高学年に一番響くのがこの「わたしはあかねこ」なんですよ。子供たちにとってみれば、自分がどうであれ、自分らしさを認めながら世の中に出て行き、人生を開拓するってところに響くらしいんですね。
で、こういったソング絵本をCDにして、僕の講演やワークショップで販売することで、また違った新しいうねりを作っていこうかなと。CD化といっても、まずはイベント会場限定の手売りから。「うんこの大冒険」と「わたしはあかねこ」、2曲入りで3月中には販売し始める予定です。
──おー。もうすぐじゃないすか。楽しみですね。
★(2010.3.21追記)
ソング絵本が完成した模様です!
「うんこの大冒険」「わたしはあかねこ」カップリングのカラオケつき「ソング絵本」CD、定価1,000円でネット、イベント会場で販売中です。
注文はこちら、もしくはtwitterダイレクトメッセージへ。お支払い方法を教えてくれるそうです。
→詳しくはコチラ!(サトシンさんのブログ)
(2010.3.29追記)
さらにマイスペースで視聴もできるようになった模様!
→視聴はコチラ(マイスペースのサトシンさんページにトビます!トビます!)
サトシン応援団、増殖中
サトシン 最近は、ますます応援してくださる人や企業も増えてます。ここのところ、週末は大抵どこかで「絵本&おてて絵本&ソング絵本よみまショー」という書店ストアライブをやっているのですが、イオン新潟南ショッピングセンターの中の未来屋書店さんでイベントをやらせていただいたところ、イオンさんの方から「書店のイベントじゃなくて、イオンのイベントとしてやりたい」と言っていただきました。
月イチペースで、買い物客が行き交う通路にステージを組み、「おてて絵本」の実演をやったり、こどもたちからお話を聴いてあげたりしてくれないかという依頼。新潟県下では最大級の規模で集客もすごいお店ですからね、僕や「おてて絵本」を知らない方や本やお話に興味がない方とも触れ合える大チャンス。そりゃもう願ったりかなったりですと快諾しましたよ。企業として僕の活動に共感していただき、場所と機会を提供していただけるばかりか、Webサイトやチラシでの告知などPRでもバックアップしてくれるそうで、本当に嬉しい限りです。
──へー。すごいですねえ。いつからやるんですか?
サトシン 3月28日のプレスタートから始め、4月から本稼動。「サトシンおてて塾inイオン新潟南」って、タイトルも決めていただきました。
一方、新潟、長野、群馬、首都圏中心に80店舗展開しているトップカルチャー蔦屋書店さんも全面的に協力してくれています。人間が先の見えない未来を切り拓いていくためには想像力が不可欠で、その想像力を楽しみながら培えるという点で、「お話」はとても大事なものだと思っているんですが、今、本離れ、お話離れが急激に進んでいる中で、その力も弱まっている。お話本来のポテンシャルを再生するためにも、絵本を創作するだけでなく、「お話」を楽しみ、あらためて「お話」のよさに気づいていただけるよう、チャネルを広げよう、そのために「おてて絵本」や「ソング絵本」も活動として多くの人に知っていただこう、つくるだけでなく、触れ合うところで楽しさを響かせよう、というのが僕の考えなんですが、そこのところに共感いただいたわけですね。調整していただき、各地の書店をサーキットしています。
イベント会場としてお店を活用させていただくだけでなく、告知でもご協力いただいていますし、バックアップしていただいていることを公言できることも僕にとっては大きな力になっています。
トップカルチャー蔦屋書店さん以外にも、多くの書店さんに関わっていただきながら、イベントをやらせていただいています。ジュンク堂書店さん、紀伊國屋書店さん、三省堂書店さん、青山ブックセンターさん、知遊堂さん、戸田書店さん、イマジンさん、ブックハウス神保町さん、メルヘンハウスさんなどなど。本当にもう、涙が出るほどありがたいです。ううう。あ、今はウソ泣きだけどね。
──わかってますよ。
こんなに広げてどーすんだ(笑)
──現在走ってる絵本の企画もあるんですよね?
サトシン ですね〜。『うんこ!』の次は、えーと、6冊ほど出版が決まっていて、現在進行中だったり、徐々に動かしていくことになったりしています。
──うわー。じゃあ今、すごく忙しいでしょう。
サトシン 「おてて絵本」、「ソング絵本」、「チームうんこ」、そして、絵本だけで6本。あと、まだ言えない、水面下で動かしてる企画もいくつかありまして、こんなに広げてどーすんだみたいな状況ですね。
──うわー。大丈夫っすか?
サトシン 土日はほぼイベントが入ってるし、その後はそこで録音させてもらった「おてて絵本ストーリー」をテキストに起こしていかなきゃいけないし、活動を適宜ブログで紹介したりとか、ツイッターでつぶやいたりとか、mixiでつぶやいたりとかね、僕にとってはそういうのも大切な活動になってるから、手は抜けない。
「ソング絵本」も広がってくるとキャンペーン的な展開も考えていかないとだし、実際動いていくんだろうなあ。そうこうしてる間にも、次の新しい企画を練っていかなきゃいけないし、「チームうんこ」みたいな新しいプロジェクトもガンガン面白くなりそうだし、この先けっこうバタバタになるかもしれないですね。
──やってくうちにどんどん広がってますよね。っていうか広げてる?
サトシン 大抵動いてると、その中から新しい課題とか興味が見つかっちゃうわけ。そうなったらやらずにはいられないわけ。でも、もちろん僕ひとりで何でもやってるっていうわけじゃ決してないからね。僕の活動を取材して発信してくれるメディアの方、仕事で関わってくれる方、応援してくれる方、いろんな人の力があって前に進めてるんだよなあ、ありがたいなあっていう感じです。実際、ひとりでできることなんて、たかが知れてるし。
──おっと、今日は謙虚じゃないですか(笑)。それもサトシンさんの巻き込み力のなせる技なんでしょうね。
サトシン 何言ってんの、僕はいつも謙虚だってば。まじめな話、絵本作家として動き始めてから、絵本の前にまず、いろんな人たちに「おてて絵本」がすごく評価されたんですよね。「このひとつの遊びを世の中に定着させることは、100冊の名作絵本を生み出すよりも価値ありますよ」とか「おめでとう、『おてて絵本』によって、表現の世界でサトシンさんは永遠に名前を残せますよ」なんてやたらほめられたり。
──最大級の賛辞ですよね。
サトシン それはそれでうれしいことではあるんですが、「お話の力の再生」という課題が僕の中で見えてくると、それだけですべてを解決ってことにはならないなあと。そんな流れから「ソング絵本」みたいなものも考えてみたり、「おてて絵本」で子供たちから聴かせてもらった一連のうんこ話から刺激を受けて出した絵本『うんこ!』がいい感じになると、うんこ周りで新しい課題が見えてきて、そこもほじくりたいなあって思って動いていったり。たぶん、自分は「ひとりでやりたいことをやって完結」っていうことではなくて、ものをつくる過程でいろんな人たちと組んで新しいものを生みだしながらまた前に進んでいくっていうのが好きなんでしょうね。
──なるほど〜
サトシン いやいや、感心ばっかしてる場合じゃないよ。さあ、ヤマちゃん、一緒に何やろうか?(笑)
──うわー。サトシンさんにそう言っていただくだけで、なんかこうわくわくしてきちゃいますね〜。とりあえず、このサトシンさんロングインタビューの書籍化でも狙いますか!(笑)
──なんすか?
サトシン 「ソング絵本」さ。
──あ〜あれですか。「ソング絵本」ってなんじゃらほい?という読者のためにもっかいさくっと説明してください
サトシン 「おてて絵本」から派生したプロジェクトで、簡単に説明すると、「子どもの想像力を刺激する「お話」の価値を見直し、絵本のようにストーリーを重視した歌」。これ、共同通信の記者さんに書いてもらった紹介文なんだけどね。
共同通信の記事
(※編集部注 ソング絵本に関する詳細は今後リリースされるインタビュー本編で掲載します。いつになるかわかりませんが)
「ソング絵本」は僕がストーリーを考えて、歌詞は売れっ子作詞家さんと共作、そして作曲も実績あるプロと組み、ヒットチャートを狙うような態勢で、それ以上に力を入れて臨んでいます。そして歌も、今のところは僕自身が歌っています。
──なんと! 今度は歌手デビューっすか!
サトシン 僕、カラオケとかもめったに行かないんですけどね。まあ成り行きで(※編集部注:詳しくは今後リリースされるインタビュー本編をお読みください)。
「ソング絵本」も「おてて絵本」と並行して、講演やワークショップで「絵はないけれど、これも絵本」と披露していく過程で、確かな手応えを感じてきました。
地元新潟ではラジオ番組でも何度か披露させていただき、反響もあり、これはもう形として世に出した方がいいなと、機は熟してきたぞと、先日、いろいろある中から「うんこの大冒険」という曲をレコーディングしました。
実はこれ、絵本の「うんこ!」とも連動。ストーリー的にはほぼ同じものなんです。
──歌でもうんこ!(笑)
サトシン もうひとつ、「わたしはあかねこ」という歌もレコーディングを終えてます。数々の「ソング絵本」の中でも、特に講演やワークショップで一番反響が大きいのが、この歌。お母さんたちやこどもたちが聞いてる途中からぼろぼろ泣き出したり、お聴きいただいた後、熱いメッセージをメールやブログ経由でたくさんいただいたり。
──へー。どんな歌なんですか?
サトシン 「どうしてお前だけ毛色が赤なんだろうね」と親猫が心配するんだけど、この色すてき、みんなと違うけど私はこの色が気に入ってるのよ、と思いながらポジティブに前に進んでいくっていう歌なんです。それがある種の皆さんには響くみたいで。
──具体的にはどんな人に?
サトシン 「自分も社会に出て仕事をバリバリ頑張ってやろうと思ったけど、自分よりも明らかに仕事のできない男がバンバン出世していくとか、男社会の波にもまれてうまくいかなかった。結婚して子供が生まれてそういう悔しさを忘れていたけれども、あのときに自分らしさをもっと出しながらガンガン攻めていった方がよかったかなということを、この歌を聞きながら思い出しました。でもあの時は自分自身にも諦めや甘い気持ちがあったのかも。子育てがひと段落したらあらためてチャレンジです!」なんて熱いメールを送ってくれるお母さんがいたりとかね。
あと、障害をもってる子供のお母さんからは「自分の子は障害をもってるけど、普通の子供として接してるんだけど、周りのお母さんたちは腫れ物に触るような扱いをしたり、特別視をする。でも曲を聴いてこの子はこの子でいいと強く感じた」というメールをいただいたり。
それから、「子供が受験のとき、本当は音楽の世界へ進みたいと思っていたようなんだけど、そんなんで食えるわけがないから普通に勉強して大学にいきなさいと説得して子供は不本意ながら大学へ入った。でもあのときほんとにやりたいことをやらせておいたほうがよかったかなと今でも思ったりする......といったことを、曲を聴きながら思ったら泣けてきた」とかね。その人の立場や経験によっていろいろと感じるところがあるみたいなんですね。
──へー。なかなか深いっすねえ。
サトシン でしょ? 子供にとっても同じで、小学校での講演で聞かせる際に、いろんな絵本やお話をする中で高学年に一番響くのがこの「わたしはあかねこ」なんですよ。子供たちにとってみれば、自分がどうであれ、自分らしさを認めながら世の中に出て行き、人生を開拓するってところに響くらしいんですね。
で、こういったソング絵本をCDにして、僕の講演やワークショップで販売することで、また違った新しいうねりを作っていこうかなと。CD化といっても、まずはイベント会場限定の手売りから。「うんこの大冒険」と「わたしはあかねこ」、2曲入りで3月中には販売し始める予定です。
──おー。もうすぐじゃないすか。楽しみですね。
★(2010.3.21追記)
ソング絵本が完成した模様です!
「うんこの大冒険」「わたしはあかねこ」カップリングのカラオケつき「ソング絵本」CD、定価1,000円でネット、イベント会場で販売中です。
注文はこちら、もしくはtwitterダイレクトメッセージへ。お支払い方法を教えてくれるそうです。
→詳しくはコチラ!(サトシンさんのブログ)
(2010.3.29追記)
さらにマイスペースで視聴もできるようになった模様!
→視聴はコチラ(マイスペースのサトシンさんページにトビます!トビます!)
サトシン応援団、増殖中
サトシン 最近は、ますます応援してくださる人や企業も増えてます。ここのところ、週末は大抵どこかで「絵本&おてて絵本&ソング絵本よみまショー」という書店ストアライブをやっているのですが、イオン新潟南ショッピングセンターの中の未来屋書店さんでイベントをやらせていただいたところ、イオンさんの方から「書店のイベントじゃなくて、イオンのイベントとしてやりたい」と言っていただきました。
月イチペースで、買い物客が行き交う通路にステージを組み、「おてて絵本」の実演をやったり、こどもたちからお話を聴いてあげたりしてくれないかという依頼。新潟県下では最大級の規模で集客もすごいお店ですからね、僕や「おてて絵本」を知らない方や本やお話に興味がない方とも触れ合える大チャンス。そりゃもう願ったりかなったりですと快諾しましたよ。企業として僕の活動に共感していただき、場所と機会を提供していただけるばかりか、Webサイトやチラシでの告知などPRでもバックアップしてくれるそうで、本当に嬉しい限りです。
──へー。すごいですねえ。いつからやるんですか?
サトシン 3月28日のプレスタートから始め、4月から本稼動。「サトシンおてて塾inイオン新潟南」って、タイトルも決めていただきました。
一方、新潟、長野、群馬、首都圏中心に80店舗展開しているトップカルチャー蔦屋書店さんも全面的に協力してくれています。人間が先の見えない未来を切り拓いていくためには想像力が不可欠で、その想像力を楽しみながら培えるという点で、「お話」はとても大事なものだと思っているんですが、今、本離れ、お話離れが急激に進んでいる中で、その力も弱まっている。お話本来のポテンシャルを再生するためにも、絵本を創作するだけでなく、「お話」を楽しみ、あらためて「お話」のよさに気づいていただけるよう、チャネルを広げよう、そのために「おてて絵本」や「ソング絵本」も活動として多くの人に知っていただこう、つくるだけでなく、触れ合うところで楽しさを響かせよう、というのが僕の考えなんですが、そこのところに共感いただいたわけですね。調整していただき、各地の書店をサーキットしています。
イベント会場としてお店を活用させていただくだけでなく、告知でもご協力いただいていますし、バックアップしていただいていることを公言できることも僕にとっては大きな力になっています。
トップカルチャー蔦屋書店さん以外にも、多くの書店さんに関わっていただきながら、イベントをやらせていただいています。ジュンク堂書店さん、紀伊國屋書店さん、三省堂書店さん、青山ブックセンターさん、知遊堂さん、戸田書店さん、イマジンさん、ブックハウス神保町さん、メルヘンハウスさんなどなど。本当にもう、涙が出るほどありがたいです。ううう。あ、今はウソ泣きだけどね。
──わかってますよ。
こんなに広げてどーすんだ(笑)
──現在走ってる絵本の企画もあるんですよね?
サトシン ですね〜。『うんこ!』の次は、えーと、6冊ほど出版が決まっていて、現在進行中だったり、徐々に動かしていくことになったりしています。
──うわー。じゃあ今、すごく忙しいでしょう。
サトシン 「おてて絵本」、「ソング絵本」、「チームうんこ」、そして、絵本だけで6本。あと、まだ言えない、水面下で動かしてる企画もいくつかありまして、こんなに広げてどーすんだみたいな状況ですね。
──うわー。大丈夫っすか?
サトシン 土日はほぼイベントが入ってるし、その後はそこで録音させてもらった「おてて絵本ストーリー」をテキストに起こしていかなきゃいけないし、活動を適宜ブログで紹介したりとか、ツイッターでつぶやいたりとか、mixiでつぶやいたりとかね、僕にとってはそういうのも大切な活動になってるから、手は抜けない。
「ソング絵本」も広がってくるとキャンペーン的な展開も考えていかないとだし、実際動いていくんだろうなあ。そうこうしてる間にも、次の新しい企画を練っていかなきゃいけないし、「チームうんこ」みたいな新しいプロジェクトもガンガン面白くなりそうだし、この先けっこうバタバタになるかもしれないですね。
──やってくうちにどんどん広がってますよね。っていうか広げてる?
サトシン 大抵動いてると、その中から新しい課題とか興味が見つかっちゃうわけ。そうなったらやらずにはいられないわけ。でも、もちろん僕ひとりで何でもやってるっていうわけじゃ決してないからね。僕の活動を取材して発信してくれるメディアの方、仕事で関わってくれる方、応援してくれる方、いろんな人の力があって前に進めてるんだよなあ、ありがたいなあっていう感じです。実際、ひとりでできることなんて、たかが知れてるし。
──おっと、今日は謙虚じゃないですか(笑)。それもサトシンさんの巻き込み力のなせる技なんでしょうね。
サトシン 何言ってんの、僕はいつも謙虚だってば。まじめな話、絵本作家として動き始めてから、絵本の前にまず、いろんな人たちに「おてて絵本」がすごく評価されたんですよね。「このひとつの遊びを世の中に定着させることは、100冊の名作絵本を生み出すよりも価値ありますよ」とか「おめでとう、『おてて絵本』によって、表現の世界でサトシンさんは永遠に名前を残せますよ」なんてやたらほめられたり。
──最大級の賛辞ですよね。
サトシン それはそれでうれしいことではあるんですが、「お話の力の再生」という課題が僕の中で見えてくると、それだけですべてを解決ってことにはならないなあと。そんな流れから「ソング絵本」みたいなものも考えてみたり、「おてて絵本」で子供たちから聴かせてもらった一連のうんこ話から刺激を受けて出した絵本『うんこ!』がいい感じになると、うんこ周りで新しい課題が見えてきて、そこもほじくりたいなあって思って動いていったり。たぶん、自分は「ひとりでやりたいことをやって完結」っていうことではなくて、ものをつくる過程でいろんな人たちと組んで新しいものを生みだしながらまた前に進んでいくっていうのが好きなんでしょうね。
──なるほど〜
サトシン いやいや、感心ばっかしてる場合じゃないよ。さあ、ヤマちゃん、一緒に何やろうか?(笑)
──うわー。サトシンさんにそう言っていただくだけで、なんかこうわくわくしてきちゃいますね〜。とりあえず、このサトシンさんロングインタビューの書籍化でも狙いますか!(笑)
”あかねこ”ちゃんのお話...それを読んだ人に、それぞれの”あかねこ”ストーリーがあるんですね。
読んだ人分のお話が、読んだ事で生まれていく...
あ、私の分も...(^^)
おてて絵本、ソング絵本、どちらも
”読む”っていう行為を超越した、素敵なともだちですね!
山下さん、素敵なインタビューありがとうございます!