一筆入魂

フリーライター/編集者 山下久猛のブログ

2009
12/24
日記

死刑でいいです

右京の件とか市橋の件とか死刑判決でニヤリの金川の件とか民主党も自民党とおんなじうそつき政権だったねという件とか、書きたいことだらけの年末ですが、今日も今日とて飲んだくれてきたたけぞうですこんばんは。


上記の件と俺も思うところ及び俺自身の人生最大のピンチの件とかはおいといて、今俺が一番考えていることは、広汎性発達障害およびアスペルガー症候群の件であります。

人の気持ちがわからない、あるいは、自分の感情がわからないということはどういうことなのだろう。

嬉しい、腹立つ、悲しい、楽しい、という感情ってもっとも根源的なものではないだろうか。

否。感情がないのではなくて、感情を説明する言葉をもっていないだけなのではないだろうか。

もっとも、生まれつきの前頭葉の障害とか子供の頃の生育環境とかで感情に乏しい、または他人への共感、思いやりができない人もいると聞く。

一番怖いのは、広汎性発達障害やアスペルガー症候群=反社会的存在、犯罪予備軍という間違った認識だ。

そうじゃなくて、大事なのは、広汎性発達障害やアスペルガー症候群の人たちすらも生きやすい世の中の創造だろう。

しかし、これは口で言うほど簡単なことではない。

今は自分が生きるので精一杯な世の中。
他人、しかもわけのわからない症状の、一般の人にとっては理解不能な人の面倒までみられないという風潮。

人は理解不能な存在に対しては本能的に拒絶反応を示す。

俺もそうだ。

そして、いうに及ばず、家庭環境が劣悪だったから、人格障害だから、広汎性発達障害だから、アスペルガー症候群だからという理由で、無関係の人の命を奪っていいわけはない。

それは絶対に許されない。死刑になってもしょうがないと思う。
俺は死刑存置派だけど、しかし、そいつらを死刑にするだけでは問題は解決しない。

これから先もそういう人たちは生まれてくる。

彼らはある意味「モンスター」だろう。
あまり使いたい言葉ではないが。
しかし間違いなく人間だ。俺らと同じ人間だ。

彼らをちゃんとケアすることで、無駄な殺人が減り、殺されなくてもいい人たちが殺されなくなり、絶望を感じたり、悲しむ人も減り、結果、社会の安全性が保たれるとなれば、決して無駄なことではないとも思う。

そんなことを『死刑でいいです』を読みながら思った。

(つってもあとちょっと残ってるので、全部読んだらまた追加するかも)







ちなみにカバーは俺の敬愛する佐藤秀峰氏作です。氏のブログを読めばわかりますが、共同通信の記者はロクなもんじゃないです。それは内容にも現れているような気がします。

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