避難所で泣いてる人がいたら段ボールベッドを持ってソッコーで駆けつける我らがヒーロー、魂の段ボールベッドマン・水谷嘉浩さんの連載インタビューがついに完結!
魂込めて書きました。
水谷さんの話を聞きながら何度心が震えたことか......。
これまでの3回は今回のためにあったと言っても過言ではありません。すべては今回に集約されている。
自分の会社の経営もヤバいのに、めちゃめちゃ自腹切って、睡眠時間削って、嫁・子供にも反対されて、同業者には足を引っ張られ、災害発生後せっかく避難所に段ボールベッドを持っていってもいらんと断られ、受け入れても倉庫の中に眠って避難者に配られず、ならば行政と防災協定締を結ぼうとしてもなかなか結んでもらえず、という苦難・困難が次々と波のように押し寄せ、山のように積み上がって、固い岩盤のような壁が目の前に立ちはだかっても、それでも、なんであんたの心は折れることなくこの活動を続けられるんでっか?
というのをしつこくしつこく聞いていったら、掘り進めていったら、宝石のような言霊がたくさん発掘できました。
中でも鳥肌立ったのが、大学時代の同窓会の話。
友人の多くは一流企業に勤めるエリートサラリーマンで、高そうなスーツをビシッと身にまとっていたけど、水谷さんだけホコリまみれの作業着を着ていたため、ホテルのバーに入ろうとしたらバーテンに「業者さんはダメよ」みたいな扱いを受けた。めちゃみじめな気持ちになって、自分も友人たちのようになりたい。そんな愚痴めいた話をこぼすと、ずっと水谷さんと一緒にこの活動に取り組んでいる同級生の中林秀仁さんが「お前何言うとんねん。自分の意思で自分の仕事ができるのはすごく素晴らしいことや。俺らは大企業や言うても所詮は歯車や。せやから俺はむしろお前がうらやましいんや」と言ってくれた。これがきっかけで、どういう仕事ぶりをしたらいいのか、この仕事を誇りをもてるような仕事に変えるにはどうしたらいいか、いろいろ考えるようになった──
めちゃめちゃええ話でしょ! これも間違いなく原点の一つ。
そしてそれらを踏まえての改めての決意表明。
「しんどかった時を乗り越えてきた経験があるからこそ、"避難所の景色を変える"を最後までやり遂げなあかんという思いが強いんですよ。僕はしつこい。根性だけは負けへん。絶対投げ出さへん。負けたくないしね。今まで苦しかったからこそね。誰しも人に言えない苦労があるし、それがあるからこそ頑張れるんだと思うんです」
あかん......こう語ってた水谷さんを思い出すだけで涙出そうになる......
加えて取材してから掲載までに立て続けに大災害が起き、ほんといろいろあっただけにもう何も言えねー!
ので、とにかく、とにかくどうか読んでつかあさい。よろしくお願いします!
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