本日、『しごと場見学! 新聞社・出版社で働く人たち』(ぺりかん社)が発売されました。
著作としては6冊目、「しごと場見学!」シリーズでは『警察・消防』『船』に続いての3冊目でありますが、いやー毎度ながらこうやって手に取れる「本」になると喜びもひとしおです。
しかも今回のテーマが尊敬してやまない記者の皆さんが働いてる新聞社と私自身が末席に身をおいている出版業界なので、特別な思い入れをもって取材・執筆をしました。それだけにやっぱできたときの喜びも格別なのであります。
この本は、大きく分けて、新聞業界・出版業界の解説、実際に新聞社や出版社で働いている人たちのインタビュー、取材を元にしたバーチャル社内見学で構成されておるのですが、とにかくインタビューページを読んでいただきたい! なぜならそこに登場している各種記者や編集者や営業や製作の皆さんがすばらしかったからです! 皆さん自分の仕事に誇りと情熱をもって打ち込んでいるプロフェッショナルで、もう取材しながら何度鳥肌が立ったことか!
そのせいで取材時間が通常の2~3倍もかかりましたが至福の時間でした。取材時間が長くなるということはただでさえ苦痛のテープ起こしがより苦痛になるはずなんですが、今回はテープ起こしすら楽しかった!
原稿書くときは、とにかく話の内容が濃すぎて内容の取捨選択に涙しましたよほんとにもう。インタビューページあと2倍ほしい! と叫びながら原稿書いてました。校正時も、自分で書いた文章なのに読みながらジーンときて目からしょっぱい水があふれそうになりました。いい話すぎて。しかも3回も。こんなことはもちろん初めてですよ。
赤裸々に語っていただいた取材対象者のみなさんはもちろん、そんなすばらしい人たちを選出してくれた新聞社・出版社の方には本当に感謝感激であります。足向けて寝られませんよほんとにもうっ!
ですので、繰り返しになりますが、もうこの本、子どもたちにはとにかくインタビューページだけ読んでもらえればいいと。熱い取材記者魂、写真記者魂、整理魂、校閲魂、編集者魂、営業魂、製作魂などを感じてもらえればいいと。そうすれば絶対に新聞社や出版社で働く人たちってすごい! この人たちのようになりたい! と思うに違いないと。それこそが、彼らの魂や情熱を伝えることが私の、この本の使命なんだと。そういう気持ちで書きました。
それだけにこうして形になった今、これまでの本とはちょっと違う、特別な思いが胸に去来しているのであります。やりきった感とでも申しますか。人からどんな本を書いてるの? と聞かれたとき、自信をもってこれです! と言えるような。そんな感じ。
10年後、20年後、僕は・私はこれを読んで新聞記者になりました、編集者になりましたという人が現れるとうれしいです、というレベルではなく、絶対に現れる。その自信があります。それは私が書いたからではなく、ひとえにこの本に登場している人たちがすばらしいプロフェッショナルだからです。
今回も個人的な友人・大先輩方にたいへんお世話になりました。インタビューで取材記者の神髄を語ってくださった産経新聞社社会部記者の道丸摩耶さん、毎日新聞社の取材の最初の窓口になってくださった、現在ワシントン支局の偉い人になっている和田浩明さん、毎日新聞社のみなさんの取材をコーディネイトしてくださった竹之内満さん、文藝春秋の取材の手配と宣伝プロモーションの仕事について語ってくださった柏原光太郎さんにこの場を借りて御礼申し上げます。また取材からほぼ1年とお待たせしてしまってたいへん申し訳ありません。
そして上記以外の、取材にご協力くださった朝日新聞社、新潮社、河出書房新社のみなさんにも御礼申し上げます。
★ただいま絶賛発売中であります!★
中学生から大学生くらいまでの若者にぜひとも読んでいただきたいと思っております。よろしくお願いします。
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