一筆入魂

フリーライター/編集者 山下久猛のブログ

2012
03/29
日記

1年後の東北へ

先日再び取材のため東北へ行ってきました。
今度は岩手県釜石と遠野です。

釜石は市街地も津波に襲われて、震災直後は泥水と瓦礫の山で埋まりました。今でもその爪痕は残ってはいますが、津波で浸水したホテルや店が営業を再開するなど、確実に復旧に向かって進んでいるという感じがしました。

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しかし車で10分ほど行った沿岸部はいまだにまるで爆心地のようなひどい状況で...。
被災した建物がそのままに放置されていたり、瓦礫の山がいくつもそびえていたり。
これでほんとに1年経ったのかと思うような有様でした。
この辺りは復旧、復興なんてとても言えない...というか本当にできるのかと思わざるをえないほどでした...。
(もちろんこれでも随分きれいになったんだとは思いますが)

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復旧してるエリアとひどいエリアとの差が激しい。
どこを切り取るかで受け手の印象はまるで違う。
だから自分の目で見て回ることが大事なんだなあと改めて。

その後あんな大災害に遭っても復興に向けて力強く進む釜石の漢たちをがっつり取材。
熱い彼らの話を聞いてると人間の強さというものに希望がもてる。そんな気がしてきました。

今回、撮影をお願いした釜石在住のカメラマンの心象舎・藤枝さんも「釜石人は前向きで打たれ強いから今回も乗り越えられる」とおっしゃっていました。自らも津波で自宅が流されている方の言葉には力があります。

絶対に釜石は復興できるし、その日が一日も早く来ることを願ってやみません。
そのためには僕らもできることはやらねば。
瓦礫の受け入れでもめてる場合じゃないよほんとに(怒。


翌日は遠野へ。
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遠野市は震災発生直後から沿岸部の後方支援基地として大活躍。
遠野市のおかげで助かった沿岸部の人たちは無数にいる。
その動きは今後の大災害発生時のモデルとなりうると注目を集めています。
●遠野市の後方支援の取り組み
●"民話の里"遠野、津波に備え 内陸から後方支援

市の方々にそのいきさつなどをこれまたがっつり聞き、胸熱。
これぞテレビで芸能人とかが上っ面で言ってるのではない、ホンモノの絆ですよ。
市長のような方にこの国のトップに立っていただきたいと強く思いました。


取材後は藤枝さんにプチ遠野観光へ連れてっていただき、遠野の河童に癒されました。
いやあほんと遠野っていいところですわ。
仕事が落ち着いたらゆっくり行きたいっす。

そして3.11研の活動も再開しないとな...


●心象舎の藤枝さんの写真集「釜石の記録」すばらしいのでぜひ!
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