一筆入魂

フリーライター/編集者 山下久猛のブログ

2012
03/11
日記

冬の東北へ

先日、某誌の取材で福島県郡山と宮城県東松島に行ってきました。

やはり実際に被災した人、今復興に向けて汗を流している人の生の声を直接自分の耳で聞かなあかんと改めて痛感。

報道では知りえないことを知り、より多くのことを感じることができるから。
それは伝えるという仕事、そしてこれからの復興のために、ほんとうに微力だけど役に立つと思う。

2日目は甚大な被害を受けた東松島市野蒜地区へ。
気仙沼とはやはり違う。
櫛の歯が抜けたようになっている海岸沿いの松林。津波の凄まじさに改めて恐怖した。

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今なお生々しく残る津波の爪痕

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降り積もる雪が惨状をいくぶん和らげてはいたが、
あの松林の近く。あの日の巨大な津波が松林を越えて
襲っ
てくる映像が嫌でも脳内再生される


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津波で破壊された野蒜駅

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1日も早く取り戻せますように

東松島市の学校の復興のために力を尽くしている偉人たちと一緒に回れたのがとてもよかった。
こんな貴重な機会を与えてくれたクライアント様に感謝。


あの日から1年。
あの日のことは昨日のことのように思い出すことができる。
あっという間の1年だった。
今思えばけっこうたいへんなこともあった。
でも実際に被災した東北の人々のことを思えば、我々がたいへんだったなんて言うことは許されないだろう。

被災した方々にとってはどんな1年だったのだろう。
被災の度合い、人によって違うだろうし、想像なんてできない。
部外者が気軽に頑張れとか口が裂けても言えない。

ただ、1日も早い復興と、被災した方々に少しでも魂の平穏が訪れる日が来るのを願っています。

今後も俺は俺のできることをしていくだけだ。

黙祷



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宿泊した松島センチュリーホテルの温泉露天風呂からの眺め。
美しい松島が一望。絶景かな。
ホテルも1階部分は浸水したそうだが、
このあたりはひどいことにはならなかった
そう。
松島が守ってくれたんだなあとしみじみ。
とはいえもちろん決して軽くない被害にはあったわけだが、
それでも立ち上がり
も働いてる人がいる。
そんな人間の営みに心震えた。
亡くなった人々への追悼と
これからの復興を祈って手を合
わせずにはいられなかった


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